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ボックス! 小説 感想

百田尚樹の『ボックス!』を読んでみました。

ボクシングを題材にした青春小説だったので抵抗があったことが事実ですが、

思いのほか抵抗なく百田尚樹の『ボックス!』の世界に引きこまれてしまいました。

それは、百田尚樹が独特の視点でボクシングを捉えているところにあります。

天才的な友人であるボクサーの背中を追うように

ボクシングをはじめた男の視線で描かれています

――経験も知識もない――

この男と読者が同じスタートラインに立つ設定はめずらしいと同時に、ある種の感動を覚えます。

『ボックス!』の世界で、主人公らを一緒に成長してるような錯覚を感じることができるんだと思いました。

それを漫画でなく、小説という文字だけの世界で見事にわかりやすく解説してくれていました。

作者である百田尚樹は、ボクシングの経験があるのでしょうか‥‥わかりませんが。

また優等生の男が、自分自身を変えるため、強くなるために、ボクシングをはじめ成長することで

友人である天才ボクサーの心情も変化してきます。

もちろん、そこに友情が存在するところが魅力です。

ひとりの男の存在で、周りが徐々に変わっていくという心境心理も伝わってきました

ボクシングを通して芽生えた、それらの感情こそ若者ならではの感覚で、とても爽やかでしたし、

映画化されたら、もっと親近感が持てる作品だと思ったのは事実です。


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ボックス! 百田尚樹

市原隼人が映画『BOX!ボックス!』に主演することになりましたね。

原作は百田尚樹の小説『ボックス!』です。

          ボックス! 上    ボックス! 下
私はこの百田尚樹という作家を知りませんでしたが、最近になって

関西の深夜番組「探偵!ナイトスクープ」を手掛ける放送作家だということを知りました。


小説『ボックス!』は、ボクシングのルールを知らない女性でも、

抵抗なく読める作品で人気を評してましたが、

一部では「(解説の)押しが足りない?」との声もあったことも事実でした。

今回は、そのあたりは映画でうまく表現されることでしょう。


小説を読んだとき、主役は天才ボクサーではなく

彼の背中を追ってボクシング部に入会した優等生だと思っていたのですが、

どうやら勘違いのようで

映画では、天才ボクサーを主人公(市原隼人)に小説と同じく、友情がベースに描かれているようです

また、小説の中で十分に感じられたボクシングシーンは

映画でさらに迫力あるものになるのでしょうね。

プロによる専属トレーニングや体格作りもさることながら、その意気込みを非常に期待しています。

主人公の市原隼人は、ROOKIESや猿ロックなど数々の作品に名を連ねていますが、

一方で相手役の高良健吾も、ごくせんや蛇にピアスなど、

3年で実に13本の作品に出演している注目の俳優ですので、

2人がどのように『ボックス!』の世界観をそのままに映画『BOX!ボックス!』を作り上げるのでしょうか。

また、注目される2人の若手俳優が、どこまで女性観客を動員できるのか?

そちらも併せて興味があります。


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